<2017年は二人ともビッグレースを初戴冠しました。その感想はいかがですか?>

峰 選手 : まあ、よかったと思います。やっと第一関門を突破した感じです。けっこう時間もかかったし、獲りたい思いは他の人より大きかったと思います。

小野選手 : 峰さんのオーシャンカップ優勝は、私も出場していたので現場で見ていました。
けど、1マークを回る前までは私のほうが力が入っている感じでした(笑)。だから1マークを回って先頭に立ったあとは、ふぅっと力が抜けた感じでしたね。

峰 選手 : 僕も他の人のレースを見ているときは同じ。応援していた人が勝つとホッとする。

小野選手 : 応援してました!

峰 選手 : ありがとうございます(笑)。小野さんがレディースチャンピオン優勝したとき、僕はレースがなかったので、ネットで見たんですよ。「すげえな!」って思った。

小野選手 : ありがとうございます。芦屋でレディースチャンピオンをやると決まった時、絶対に優勝したいと思ったんです。たくさん練習しているレース場だからこそ勝ちたいと強く思って。その通りになってよかったです。GⅠを獲った喜びも大きかったですよ。

<二人とも獲得賞金トップで年末の大レースに臨みますが、その気持ちは?>

峰 選手 : 「グランプリのトライアル2nd初戦で1号艇に乗れる」ってくらいですね。11月のチャレンジカップも、獲得賞金トップでグランプリへ行くという思いではなく、ただただSGをもう1つ獲りたい、という気持ちでした。他のレーサーが1位でグランプリに出場するのを見ていたときは、やっぱりレースに臨む気持ちが普段とは違うんだろうなと思ってたんですけど、自分がその立場になってみたら意外と何も変わらない。

小野選手 : 私も今、女子レーサーの獲得賞金1位なんですけど、最後に1位でないと意味がないと思うので、年末のクイーンズクライマックスをしっかり頑張りたいです。

峰 選手 : まあ、獲得賞金トップでグランプリに出場するのは、自分のなかで誇りになっています。勝率でも何でもそうですけど、1位になればそういう思いになりますね。

小野選手 : 私もそれはあります。でも、「これでレーサーとしてトップクラスになった」みたいな感覚はないですね。

<2017年を振り返ってみて、どんな年でしたか?>

峰 選手 : 充実してたと思います。初めてSGを獲れましたし、2018年前期の級別でも勝率1位になったし。でも、それが100%なのかといえば、「もっとこうしたかった」というのはたくさんあります。だから、満足はしてないですね。

小野選手 : 私はボートレースダービーに出場したかったです。でも、冬場の調整が苦手で、勝率が獲れなくて、ダービーに出られなかった。それが悔しかったですね。100点満点中、70点くらいかな。一節一節を振り返ると、答えを出せないまま終わったこともあるし、エンジンのパワーを引き出せなかったこともある。失敗して負けたこともたくさんあります。レディースチャンピオンが獲れたから及第点、って感じですかね。

峰 選手 : 僕は100点満点なら100点。1年間の目標としてSGを獲りたいと思ってたんで、その部分では満点でいいと思います。さっき言った通り、まだまだやりたいことはありますけどね。

<2018年はどんな1年にしたいですか?>

峰 選手 : 今年はSGを獲れたし、夢だったオールスターのファン投票1位も実現したし、いろいろ達成できました。来年も絶対にSGタイトルを獲りたいですね。

小野選手 : 私は底力をつけたいです。自分はエンジンに助けられることが多いので、エンジンが出てないときでも勝てるような技術を身につけたいです。

峰 選手 : 小野さんの技術は女子レーサーの中ではずば抜けてると思います。でも男子レーサーと走ると少しキツいかな、とも思います。身長の差とかもあるし、仕方ないところもあると思いますけどね。でも伸び盛りでもあるし、可能性もあると思うし、グランプリに出てもいいレーサーだと思う。

小野選手 : はい、同じ人間だから可能性はありますよね。やっぱりSGやGⅠを走ると男子レーサーとの違いが大き過ぎるので、それをどうにかしたいです。峰さんには本当にショックを受けたんですよ。2017年1月の3Days(ファン感謝3Days ボートレースバトルトーナメント)優勝戦に4号艇で乗れたんですけど、4コースから差そうと思ったら、握った瞬間に5コースの峰さんにまくり差しされたんですよ。落とし過ぎたつもりもなかったのに。

峰 選手 : ぜんぜん覚えてない。

小野選手 : えーーーっ! ちょっとは覚えててくださいよー(笑)。

峰 選手 : 誰が優勝した?

小野選手 : 松井(繁)さん。

峰 選手 : あーーー、あれね。それで?

小野選手 : 私、1マークで峰さんの視界にまったく入ってなかったってことですね(笑)。

峰 選手 : 松井さんをどうにかしてやっつけようとしか思ってなかったから、覚えてないんだよ(笑)。

小野選手 : もう、ぜんぜん違うと思いました。優勝戦はすごく集中しているので、自分の全能力を出せるはずなんですけど、簡単に負けてしまいました。2017年はSGの準優勝戦に2回乗れましたけど、峰さんとの差が縮まったとはまったく思えないです。

峰 選手 : いやいやいや、ぜんぜん。一緒に走ったら普通に負けると思うよ。

小野選手 : 凄くエンジンが出てたら勝てるかも、というくらい(笑)。だから、2018年はもっと差を縮めたいですね。

<グランプリ、クイーンズクライマックスへの意気込みは?>

峰 選手 : 自分としてはグランプリよりオールスターを獲りたいという思いがあるし、さらにはSG優勝を量産したいという思いのほうが強いです。グランプリは走るレース数も少ないから、みんな意気込みは強いと思いますが、僕はそのなかで楽しめたらいいな、と思ってます。今まで楽しんでグランプリを走ったことがないですしね。黄金のヘルメットですか? かぶったところを想像したことないですね。絶対に似合わないだろうし。

小野選手 : えー、絶対に似合いますよ!

峰 選手 : 瓜生(正義)さんがあれだけ似合ってなかったんだから、僕も似合わない(笑)。小野さんはティアラが似合うと思うよ。

小野選手 : えーっ、私も自分がかぶるところを想像したことない(笑)。

峰 選手 : 小野さんには、普通に楽しんでくればいいと思います。いつでも獲れるから。

小野選手 : はい、まだクイーンズクライマックスでは優出したことないので、まず優出したいです。もちろん、優勝はしたいですよ。でもあんまり視界が狭くなるとダメなんで、峰さんみたいに楽しめたらいいなと思います。私、グランプリシリーズにも出るんですよ。だから、峰さんの優勝を間近で見たいです。

峰 選手 : えっ、どっちも出るんだ? グランプリシリーズを獲って、クイーンズクライマックスも獲って、がありうるんですね。そうなったらすごいなあ。

<最近プライベートでハマっていることは?>

峰 選手 : 最近はサーフィンにめっちゃハマってます。毎日行ってます。

小野選手 : 今もですか? 寒くないですか?

峰 選手 : めっちゃ寒い。

小野選手 : ですよねえ。わーーっ。

峰 選手 : でもめっちゃ楽しい。少しずつうまくなってるのがわかるんで。1年半前に始めたんですけど、行ける時は毎日行ってます。

小野選手 : 私は、ハマってるというか、旅行が好きですね。最近はハワイ島に行きました。最近行ったところで一番よかったのは2月か3月に行ったニューカレドニアかな。

峰 選手 : それどこ? 初めて聞いた。

小野選手 : 天国に一番近い島、って言われてるところですよ。

峰 選手 : ああ、聞いたことある。暖かいところ?

小野選手 : めっちゃ暖かかったですよ。シュノーケルやったり、本当に楽しかった。また行きたいです。

<最後にファンへのメッセージを!>

峰 選手 : 自分はファンを楽しませられるレースができたらそれが一番だと思ってます。タイトルを獲るとかよりも、ファンの皆さんを楽しませたい。だから、一走一走、アグレッシブなレースを見せたいと思います。6号艇でも買ってみてください(笑)。

小野選手 : 女子レースも増えてきて、注目もされるようになりました。女子の記念レースも増えてきましたよね。だから、お客さまに飽きられないように、一生懸命頑張ります。それに、私はSGやGⅠでも通用するような力をつけていきたいと思っています。ぜひ、これからも応援してください。

取材日 : 2017年12月5日
場 所 : ボートレース芦屋 選手宿舎
聞き手 : 黒須田守(BOATBoy編集長)

  • A1

  • 佐賀支部

  • 佐賀県

  • 1985/03/30

  • 172cm

  • 55kg

17年は念願だったSGタイトルを、7月にオーシャンカップ(鳴門)でついに獲得。15、16年と2年連続で最高勝率選手に輝き、17年も受賞は確実。独特なフォームでのスピードターンは屈指の威力を誇る。
  • A1

  • 福岡支部

  • 福岡県

  • 1988/10/02

  • 155cm

  • 48kg

17年は8月レディースチャンピオン(芦屋)を優勝。SGでも2節連続予選突破と大活躍を見せる。果敢なまくりが持ち味で、女子では指折りの攻撃力をもつ。デビューからたゆまぬ努力を続け女子トップレーサーへと上り詰めた。